「真昼の対話」1977年
「潮溜」1996年

國領經郎氏(横浜市出身、1919〜1999)は、「砂の風景」をテーマに数多くの作品を描いた画家として著名です。広大な砂丘を画面の前面に、遠景に青い海、白い波頭、飛び交う海鳥を描き、近景には若者や朽ち木、貝殻などを象徴的に配置した独特の絵画世界は、美しくも神秘的な詩的空間であり観るものを惹きつけます。
その絵画表現が高く評価されて昭和58年に第2回宮本三郎記念賞を、昭和61年には第18回日展で内閣総理大臣賞を受賞します。さらには、平成3年には第47回日本芸術院賞を受賞し同年芸術院会員に就任するなど、現代具象洋画壇を代表する画家のひとりとなります。
国領氏の絵画を特徴づける砂や砂丘が取り上げられる1960年末以降、氏は作品制作のため鳥取砂丘をはじめ日本各地の砂丘を取材しています。庄内砂丘にも何度か訪れており、このことが機縁となり、ご遺族から貴重な作品52点を酒田市に寄贈していただきました。

「東京の河口」1958年
「赤い服のA子」1954年