私はこの平和を愛し、家族を愛し、人間を愛する。平和な日本の風土と自然を愛している。私の絵画のモティーフは、私の主題は、この平和であり、自然と人間であり、家族である。これらをモティーフに描きつづけること。これが私の絵画のありようなのだ―――。 佐藤 昌祐
洋画家・佐藤昌祐(1920-2005年)は、酒田市に生まれ、1937年に東京美術学校(現・東京藝術大学 )図画師範科に入学しました。大学では、南薫造に師事し、先輩や同級生の國領經郎(こくりょうつねろう)らが師範科にいながら画家を志す姿に大いに刺激を受け、やがて自らも画家を志すようになります。1941年繰上げ卒業後、兵役につき、復員とともに山形師範学校(現・山形大学地域教育文化学部)助教授として後進の指導に尽力します。また、山形青年画会を鶴岡市出身の斎藤求、今井繁三郎らとともに組織し、県内の芸術の発展に寄与しました。
1951年、本格的に絵画を制作するために山形大学を退職し、上京。1958年には8人の同志ともに公募美術団体「蒼騎会(そうきかい)」を創立し、全国規模の美術団体に育て上げました。
佐藤は妻や子といった家族、または自身の画室などをモチーフとし、日々の生活を慈しみ、愛情ある眼差しで対象を捉え描きました。
本展覧会では生誕100年を記念して、初期から晩年までの油彩画やデッサンにより、佐藤の画業を一堂に紹介します。
❖関連イベント
〇修復家・米田奈美子氏による講演会
これまで酒田市美術館では佐藤昌祐作品を含む4作品を米田氏より修復していただきました。修復家から見た佐藤作品についてお話します。
日時:2月27日(日)午後2時~3時
講師:米田奈美子氏(東北芸術工科大学 文化財修復保存科 講師)
費用:無料(要観覧券又は年間券)
定員:30席
申込:当日9時より整理券を受付にて配布します
米田奈美子氏Profile
〇ギャラリートーク
日時:3月12日(土)午後2時~3時
講師:川島崇史氏(社会教育文化課)
費用:無料(要観覧券又は年間券)
❖オリジナルグッズ新商品のお知らせ
生誕100年を記念して、ポストカード5種、一筆箋(横書き)、マグカップをミュージアムショップで販売しています。ぜひミュージアムショップにお立ち寄りください。
作品画像の無断転載・複製を固く禁じます。
期間 | 2021年2月11日(金・祝)~3月13日(日) |
時間 | 午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分) |
観覧料 | 一般700円(560円)、高校生350円(280円)、中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金。 ※お得な会員券は、3,300円で3名様まで1年間何度でもご利用できます。 |
休館日 | 月曜日 |
主催 | 公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館 |