熊谷守一(1880-1977)は、岐阜県恵那郡付知村(現・中津川市付知町)出身の画家です。守一は、身近な自然や生き物などを単純な形態と明快な色彩で描き、その独自の作風は、人々から「モリカズ様式」と呼ばれ、親しまれてきました。
17歳で上京した守一は、慶応義塾に1学期通ったら自分の好きなことをして良いという父との約束を果たし、絵の世界へ進みます。1904年には現在の東京藝術大学の前身である東京美術学校の西洋画科撰科を首席で卒業。画家として歩み始めます。文展、二科展、二紀展など公募展に参加後、無所属となり、孤高の画家として自由に作品を発表しました。
本展では、守一作品を多数収蔵する天童市美術館協力のもと、初期から晩年にかけて描いた代表作を含む油彩画や日本画など約75点を展示し、独自の表現を追求し続けた画家・熊谷守一の生涯をご紹介します。また、晩年の熊谷の姿を撮り続けた写真家・藤森武の写真も同時展示します。
酒田市で守一の個展を行うのは今回が初めてです。本展を通して絵や言葉、その生き方で人々を魅了し続ける熊谷守一の世界をお楽しみください。
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①天童市美術館館長 池田良平氏による講演会 「熊谷守一を見つめて」
熊谷守一の研究者である池田良平氏を講師に迎え、守一の人生や作品の魅力についてお話をうかがいます。
日時:3月18日(土)13:30~15:00
会場:酒田市美術館 市民ギャラリー
参加費:無料(但し要観覧券又は年間券)
定員:30名(要予約) ★3月4日(土)9:00~電話予約受付
②写真家・藤森武によるギャラリートーク
熊谷守一の晩年の姿を撮影し続けた写真家・藤森武。当時の写真を見ながら、守一とのエピソードをご紹介します。
日時:3月19日(日)10:30~11:30
会場:酒田市美術館 展示室 参加費:無料(但し要観覧券又は年間券)
③映画「モリのいる場所」上映会 ※定員に達したため、受付は終了いたしました。
山﨑努、樹木希林主演。熊谷守一とその妻秀子の生活を描いた沖田修一監督作品。
日時:3月21日(火・祝)13:30~15:15
会場:酒田市美術館 市民ギャラリー
参加費:無料(但し要観覧券又は年間券)
定員:30名
④ワークショップ「モリカズスケッチ ~「かたち」から「いのち」を見つけよう~」
熊谷守一の風景画や裸婦画をヒントに、生き物を描いて絵葉書をつくりましょう。生き物のモデルになるのは、なんと酒田市美術館周辺の風景!遠くに見える山々・石や葉の「かたち」をよく観察し、そこから見えてくる生き物を描いて、 画面に「いのち」を吹き込みます。
日時:2023年4月16日(日)10:00~11:30
参加費:500円/人(要観覧券又は年間券)
対象:どなたでも 定員10名(要予約)
▶子供向け
日時:2023年4月16日(日)13:30~15:00
参加費:500円/人 対象:年長~小学6年生まで
定員5名(要予約、保護者同伴必須)
★どちらも3月18日(土)9:00から電話予約受付
講師:ふるせしおり
尾花沢市生まれ、
東北芸術工科大学洋画卒。
庄内町余目在住の作家で一児の母。
現在、月刊庄内小僧にて4コマ漫画「おらほの暮らし」を連載中。
⑤担当学芸員によるギャラリートーク
担当学芸員が、展示室を歩きながら熊谷守一作品をご紹介します。3回開催予定です。
日時:1⃣3月25日(土)14:00~15:00
2⃣4月9日(日)14:00~15:00
3⃣4月22日(土)14:00~15:00
会場:酒田市美術館 展示室
参加費:無料(但し要観覧券又は年間券)
期間 | 2023年3月18日(土)~2023年4月23日(日) |
時間 | 午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分) |
観覧料 |
一般900円(800円)、高校生450円(400円)、中学生以下無料 |
休館日 | 3月20日(月)、3月27日(月)、4月から無休 |
主催 | 公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館 |
共催 | 酒田市、酒田市教育委員会 |
協力 | 天童市美術館、熊谷守一つけち記念館、藤森武(写真家) |
監修 | 池田良平(天童市美術館館長) |